ビンビンスイッチ その2

フッキング問題

ビンビンスイッチの構造やヘッドを語る上で重要な話題に触れます。

タイラバってフッキングしちゃダメ?問題です。

正解はNOなんです。して良いんです。

出来るならバシッとフッキングした方が良いです。

針は刺さなきゃ、そりゃ刺さりませんから。

当たり前の事なんですけど。

じゃあなんで、フッキングしない方が良いか?なんて議論が出るのでしょうか?

それはフッキングのタイミングが難しいからだと思います。状況に応じて向こう合わせの手法も必要ですし。これはケース バイ ケース。

判断には経験が必要ですよね。

なので、判断が出来なければ向こう合わせ=フッキングしない方がなんとなく無難。

という解答に落ち着いている様に思います。

また、ひと昔前はリールのドラグ性能もフックの性能も悪く、おまけに固定式タイラバだったので、弱気なやり取りのタイラバが確立されたのも当然の流れだったのかもしれませんね。

実際、ビギナーさんには合わせ無くて良いよと、私もお伝えしていますし。

ただ、正しくは真鯛が走ったら向こう合わせで、真鯛がルアーを咥えて止まるならフッキングを入れる。現在のタイラバにおいては、その方が安心と言う事ができます。

加えて重要なのは、その判断をする際に巻きを止めにかかる事です。

しっかり見極めなければなりませんので。

巻く手を止めるのは難しいので、身体を使って竿先を送りながら巻きを緩めて行く方が多いと思いますが、これがまた難しい。

例外として、ドテラで釣る時などは、常にルアーを引っ張っているので、フッキングしない方が安定する場合が多くなる状況もあります。

判断をし易くする方法

フッキングのタイミングを判断し易くする為にはどうすれば良いのか?

ルアーの方を改善すれば良いのでは無いか?

そう私は考えました。

そして、問題となっている点を整理してみると

次の通りになりました。

  1. ヘッドが邪魔をしている。
  2. 針の位置が悪い。
  3. ネクタイが長い。

要するにヘッドが邪魔をせず、ネクタイがコンパクトで、針の位置が正しければ真鯛のミスバイトも減り、フッキングは決め易くなるはず。

というか、あれ?コレって針に掛かり易くなるんだったらオートマチックにも掛かり易くなるはずだから…えーっと…

魚が掛かり易くなれば、皆んなハッピーになれるから細かい事はいいか! 笑

そう言う事です。

なので、スイッチは掛かりが良いのでフッキングをしても良いですし、しなくてもキャッチはそこそこ安定します。

きっかけは遊動式タイラバ

10年程前、遊動式と呼ばれるタイラバが広まり出しました。それまでは針をヘッドに結ぶ固定式のタイラバでした。

今思うとバレるバレるw

スリリングなルアーでした。

ヘッドの衝撃に耐える為に、針も太く大きく刺さりが悪いし、鯛が暴れると簡単に外れる。

おまけにリールのドラグも調整が今の様に効かないので、ドラグゆるゆる理論が主流となっていました。

そこに現れた救世主がセブンスライドです。

バレ難い!

刺さりの良い針が使える!

となれば、フッキングもファイトももっと攻められるはず。

私も夢中でテストをしました。

100匹以上真鯛を釣った結果、バラしたのは3匹でした。

この結果には当時大きな衝撃を受けました。が、バシバシフッキングを決められる訳でも無く、今まで通り少し弱気なやり取りが安心でした。

フッキングを妨げるヘッド

この時にテストしていたルアーは、

固定式のビンビン玉を利用したものでした。

ルアーを結ぶために付けていた上のスプリットリングに糸を通すといった構造です。

この時に、ヘッドの上からフックを出しても良いのでは?と言う考えが生まれました。

しかし、これは60g以下の場合は有効で、

80gになると思うようにいかない事が多くなりました。

ヘッドが邪魔になって掛からないのか?

丸型系のヘッドがフッキングを妨げる…。

ルアーの回転も気になるし、やっぱりダメか…そこで、一旦御蔵入りとなり月日が流れていきました。

タイジギング

小型メタルジグをただ巻きすると真鯛が釣れるタイジギング。

フッキングの良さに魅力を感じました。

このタイジギングの普及により、フッキングを良くするタイラバへの挑戦意欲が再び湧きました。

しかし、タダ巻き系ジグって、コントロールが難しい。ジグのスリムなシェイプでフッキングは良いものの、沈下は遅い。

繊細にラインの角度や巻きのスピードをコントロールをしなければならないので、結局はこの明石海峡では、物凄く釣りが上手な方しか使いこなせない。特別な人の為の釣り方になってしまいました。

またここで、壁にぶつかった訳です。

タイラバとタイジグの合体

従来のタイラバやタイジグで生じた悩みを解消する為に考えた結果ビンビンスイッチが誕生しました。

ヘッドをぶら下げる構造。

上から出る針。

そして流線型のヘッド。

今回の記事はかなり長くなってしまったので、

このあたりで終わりにします。

すいません。

ヘッド形状、ネクタイ、フックなんかの解説も追加していきますので、良ければまた続きをご覧ください👍

大窪 利弥 (おおくぼ としや)

大窪 利弥 (おおくぼ としや)

利弥丸の船長です。

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